原爆の日 〜野球少年、平和への思いを込めて〜
みなさんこんにちは。
2018年8月6日、広島原爆の日
広島に原爆が投下され、73年が経過しました。
この日は私たち日本人、広島県民にとっては非常に重要な日です。
私も広島生まれ、広島育ちで
幼い頃から戦争について、たくさん学ぶ機会をもらい
体験者の方からお話を聞いたことも多々ありました。
それが当たり前になっていたので、戦争について、原爆について
考えることが自然で、この出来事は日本中の人々が深く考えているものだとばかり
思っていました。
しかし高校、大学と県外に出てみて、改めて広島県民以外の人々は
そこまで関心がないのだということを感じました。
(もちろん全員ではありません。)
あるプロ野球の試合中には
他球団のファンが、原子爆弾に関する中傷的な野次を飛ばしたとニュースにもなりました。
笑い話にもなりません。
個人の軽率な言動、行動かもしれませんが、そんな日本人がいるとは、
とても悲しいと思います。
私はご縁があり、現在グアテマラの子供たちと野球ができる機会を得ました。
中米の小さな国のグアテマラ。
日本は中国の一部だと思っている人も少なくありません。
Honda や TOYOTAなど世界的企業の存在で
Made of Japanをしってはいますが、日本がどんな国でどこにあるのか
日本人と中国人を同じだと思っています。
(私たちも中南米の人たちの違いがわかりませんが…)
しかし、この国の人々も
HIROSHIMA、NAGASAKI
という言葉は知っていて、第二次世界大戦中に原子爆弾が落とされた事実も
しっています。
中には未だに人が住めない状態だと思っている人もいます。
だからこそ、更に詳しく
73年前に原爆が落とされて
どうなったのか、人々や街の様子
その後の出来事や
現在の街の様子を伝えたいと思いました。
8月6日、任地ケツァルテナンゴ
時差があるため、グアテマラは8月5日日曜日でした。
その日はちょうど首都から野球アカデミーのチームが来ていて
練習試合を行いました。
試合前に原爆についての説明と、1分間の黙祷を全員でしました。
言葉だけでは伝えきれないので、更に詳しい説明をスタンドに掲示すると
試合後に子供達は真剣にみてくれて、いろんな事を感じてくれました。
中にはコメントを書いてくれた子供たちもいます。
戦争と平和について。
核兵器の怖さ。
改めて考えるいい機会になったと思います。
普段野球が当たり前のようにできていることが、いかに有難いことか。
当たり前のように家族や友達と過ごせるこの時間はとても掛替えのないものだということを、しっかり感じました。
日本とグアテマラの違いを改めて痛感した。
Hola!!!
みなさん、こんにちは。
グアテマラもついに雨季に入り、毎日午後から雨が降っています。
午前中はカラッと晴れているのですが、昼食時頃からだんだん曇り空に…
午後3時頃にはポツポツと降り出します。
そしてこんな状態があと4ヶ月も続くそうです!
雨の日のトレーニングもしっかり準備していく必要がありそうですね。
さて本日は、最近感じたグアテマラと日本の子供達の大きな環境の違いを書きたいと思います。
純粋に野球が好きな小学生達
基本的にグアテマラの子供達が野球を始めるのは、小学生からです。
しかし、グアテマラ全土ではありません。
現在はまだ11県にしか野球協会が存在していなく、まだその県都の子供しか野球をするチャンスがないのです。
各野球協会が学校を巡回したりして、野球の普及活動を行っているので、それで興味を持った子供達が、野球協会が無料で実施している野球指導に参加します。
あとは友達の紹介や、兄弟や親戚が野球をしているので、そこから繋がり野球をはじめるパターンも多いです。
小学生の子供達は純粋に野球を楽しみ、非常に素敵な笑顔を輝かせています。
また、練習は無料で野球協会が実施しているため、私立の学校に通う子供達も、公立の学校に通う子供達も平等に練習できます。
中学生になると少しずつ変わっていく環境
小学校を卒業した後も、継続し同じ野球協会で練習ができます。
そして、もちろん少しずつレベルも高くなっていきます。
日本の中高生に比べると、技術も体力も差がありますが、練習の雰囲気や選手同士の関係は日本とは大きく異なります。
なぜならここラテンアメリカは、先輩後輩などなくみんなアミーゴ(友達)だからです。
自己主張もとてもはっきりしています。
しかし、中学生くらいの年頃になると身体も大きくなり、力もつきます。
貧困層の家庭では、もう立派な働き手となります。
※家庭によっては、小学生のうちから働く子供も。
配属先のケツァルテナンゴの野球協会にも、小学生から野球をはじめ、持ち前の身体能力で非常に上達したある男の子がいますが、中学生になるとなかなか練習には参加できなくなったそうでうす。
理由を尋ねると、彼は母子家庭で午前中は学校で勉強し、午後からは家の仕事を手伝わなければならないとか。
本人は野球が大好きで、練習も継続したい気持ちがある。
しかし、生活していくためには、それは我慢しなければならないと…
そんな子供が多くいます。
日本では当たり前のようにチームに入れ、両親が当たり前のように道具を与えてくれます。
練習に送り迎えまでしてくれて、休みの日にも必ず応援に駆けつけてくれる保護者も。
それは、中学のクラブチーム、高校野球、大学野球とレベルが高くなればなるほど遠征等で掛かるお金もどんどん大きくなります。
それでも野球ができる日本の球児達は本当に幸せだと思います。
そんな事を考えていると、今ここグアテマラで彼らと野球を通して関われていることが非常にありがたく感じ、この時間が非常に貴重なものだと感じてきました。
僕が彼らに対してできることなんて、ほんの少ししかないけれど、彼らの為になる事なら全力でしてあげたい。
そして、僕自身学ぶ事もたくさんあります。
もっともっと野球を通じて子供達に何かを伝えれるように、いろんな工夫が必要です。
また日本の球児達にも、もっともっと世界の野球事情にも興味を持ってもらいたい。
その為にも今後もどんどん情報発信していきたいと思います。
新たな歴史の誕生!
Hola!!
こんにちは!
5月も終盤に差し掛かり、大学生は春季リーグ戦の後半、高校生も春季大会で県の大会を勝ち上がったチームが地方大会で激戦を繰り広げている真っ只中ではないでしょうか。
そして私の任地であるここ、グアテマラのケツァルテナンゴでも新しい取り組みが始まりました。
子供達のリーグ戦の誕生。
ここグアテマラは年に1度野球連盟主催のもと国内全ての野球協会が各カテゴリーで1チームを作り、全国大会が行われます。
しかし、それは年に1度の大会。
せっかく普段野球の練習を頑張っている子供達も、なかなか試合経験を積む事ができません。
実際に今月はじめに私が初めて経験した大会では、子供達は緊張しまくり…
いつも通りのプレーが全然できていませんでした。
そこで、配属先の野球協会の会長や同僚とともに考えたのが、県内で子供達のリーグを作り、毎週末に試合を行うことです。
対象は11歳から14歳の子供達です。
現在チームはまだ3チーム。まだまだ導入段階です。
リーグ開幕
2018年5月19日土曜日にリーグ戦が開幕しました。
開幕式には、大々的にグアテマラのスポーツ省や地元メディア、野球協会が集まりました。
スケジュールは毎週土曜日に2試合ずつ行い3チームで勝敗や得失点差を競います。
大体2ヶ月間行う予定です。
まだまだ発展途上!
誕生したばかりのリーグ戦まだまだ発展途上です。
リーグとしても、選手達もまだまだ伸び代が大きくあります。
人数も1チーム12人程で、3チームこれからどんどん規模が大きくなればと思います。
ケツァルテナンゴ野球の将来
ここで野球を学んで成長した子供たちがいつの日か、メジャーリーグやその他の海外リーグそして、日本プロ野球界で活躍できる日々を楽しみにしています。
その為に子供達にもいろんなアプローチがしたいです。